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昭和29年初版!『いかにして問題をとくか』を紹介します。(前編)

こんにちは。こんばんは。


読みづらい箇所は,正直あります。。。
それでも,問題解決に取り組む姿勢・情熱を,ご紹介したい!
根底に流れる考え方は,現代にも通じ,必要とされるものです。


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前編は,指導者向け・これから指導者になろうとする人向けの書評とします。
(後編は学生さん(勉強をしている人)向けです。)




教師の仕事は「学生を助ける」こと




本の題名は『いかにして問題をとくか』ですが,問題の解き方ではなく「なぜそのような解き方が思いつくか?」ということが主題となっています。


第Ⅰ部では,「問題を解く」ということを分解して,教師が学生に『教える』のではなく,『気付かせる』ために必要なことを解説しています。


ただ教えるだけなら簡単なのですが,気付かせるということはかなり繊細な作業であることが書かれています。
学生が分からない問題に直面したとき,答えを教えるのではなく,解き方に気づくヒントを出して学生自ら答えにたどり着くようにするにはどうしたらよいか?
このあたりのことについて関心のある方は是非一読ください!




「ふり返ってみること」の重要性




解が出たら「はいおしまい,次行ってみよう~」となってしまいがちですね^^;
・結果が正しいかどうかをためすことができるか?
・違った方法で導くことができるか?
このような見直しをすることで,理解を深め,知識を確かなものにする,と書かれています。




数学トピックが散りばめられている




第Ⅲ部は,「発見学の小事典」というタイトルで,問題を解くことに関連するトピックが事典的に67項目並べられています。
これが今読むと新鮮なものばかり!
問題を解くということの本質は,古今東西変わらないのだな~と思わせてくれます。


例えば,証明問題のアプローチとして,一般社会の証明と数学の証明の違いを紹介してから,いかにして数学の証明問題を解くかについて書かれています。


一般社会の証明とは,推理小説などで「監視カメラに映っていたから,この時間・この場所にいただろ!」という感じで証明が進んでいき,犯人にたどり着く・・・というケースなどですね。これでほぼ間違いなく犯人が断定できるのですが,例えばものすごい合成映像が作れたなら警察の目を欺くことも可能かもしれません。。。そんなことで騙されるか!という情熱で,警察も進歩しているのでしょうが。。。


一方,数学の証明,例えば三平方の定理などは,あらゆる可能性を排除して成り立ちます。いわば,完全な証明です。


一般社会の証明も,誤りがあってはいけないのでなるべく完全に近い状態にもっていきたいですよね。そんなとき,数学の証明を学べば完全な証明とはどういうものかが分かる・・・という感じて書かれています。


いかがでしょうか?
逆に新鮮だと思いませんか?


昔の本なので,読みにくさは確かにあります・・・
しかし,それを補って余りある「学び」があるはずです!





芳沢光雄先生が書かれた本もあります。
こちらはまだ読んでいませんが,近々読んで読書日記に追加します!



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