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アクティブ・ラーニングと講義型授業,それぞれの長所

こんにちは。こんばんは。


2020年から大学入試が変わります。
その入試に対応するため,もっと広い目で見れば今求められている人材になるため,対話などによるアクティブ・ラーニングが必要となってきました。


2020年の大学入試の変革については,次の記事でコンパクトにまとめています。
関連記事・・・「2020年から大学入試ってどう変わるの?」を,5分で説明できるようになる記事


詳しく知りたい方は,こちらの本をお読みください。
2020年の大学入試に関わる人には,必読の書です!



それでは,高校数学においてアクティブ・ラーニングが必要となるのはどこか?
従来の講義型授業はどうなるのか?
考えてみましょう~


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主体性・多様性・協働性




各大学個別の独自入試(現在の2次試験に相当するもの)では,
主体性・多様性・協働性
が問われるようになる予定です。


※※※
石川一郎著『2020年の大学入試問題』では,
「カタツムリに意識はあるか?」
「世界中にピアノの調律師は何人いるか?」
といった問題が紹介されています。
※※※


主体性・・・自ら問題を設定する。
多様性・・・答えが1つに定まらない問題にチャレンジする。
協働性・・・ある課題にグループで議論し,意見をまとめて1つの結論に持っていく。


以上のような学習要素はこれまでになく,まったく新しい取り組みです。
これらは教室で授業を聞いて身に付く能力ではないため,体験学習や議論・対話を重ねて身に付ける必要があります。
これらのことをアクティブ・ラーニングと呼びます。


つまり,主体性・多様性・協働性はアクティブ・ラーニングでしか身に付けられないものです。
他人の意見の中には,自分一人では到底思いつかないものがあります。
また,自分の意見に対して思いもよらない反応が返ってくることがあります。


このような活動を通じて自分の考えを広げ,やがて「新たな価値を創造する」ことができるような人材になることが目標となります。
「協働性」をみるため,筆記試験や口頭試問のほかにグループでの試験も検討されているとのことです。




さて,これからは「新たな価値を創造する」人材が求められています。
これにはどのような考えが必要になるでしょうか?


例えば,新商品を開発するとき,ただやみくもに作ってもヒットしないでしょう。
いろいろなアプローチがありますが,問いを掘り下げる方法も有効です。


「どのような商品がヒットするか?」

「世間ではどのような商品がヒットしているか?」

「自社では何ができるか?」

「自分は何ができるか?」


話がそれますが,ヒット商品のルーツを探ると意外なアイデアから生まれていることも珍しくなく,面白いです。


話を元に戻して,高校数学においても根っこの部分を調べる学習が重視されるのではないかと,私は考えています。
未知の問題・課題に対して,まず自分ができることを確認することは有効です。


今までは問題に対して,「どのように解くか?」を考えてきました。
これからは,「なぜその定理は成り立つのか?」や,ある問題の解法に対して「なぜその解法となるのか?」といったことが議論されるようになるのではと思っています。


高校数学の最大の問いであり,主体性・多様性・協働性をフル稼働する必要がある
「なぜ数学を勉強するのか?」
と,真剣に向き合うときが来たのでしょう。


全体的に「どうやるか?」から「なぜやるか?」へシフトすると考えられます。


※※※
具体的に,各大学個別の独自入試はどんな問題になるでしょうか?
ここからは私個人の勝手は予想です(笑)

数学といえば,「答えが1つに定まるもの」の代名詞と呼べる存在です。
それが,2020年からは主体性・多様性・協働性をみるため,「答えが1つ定まらない問題」にチャレンジすることになります。

例えば,どのように教えるか?といったタイプが考えられます。
Q.中学生に三角比を教える場合,どのようにすればよいか。
Q.(ある分野の教科書の紙面を見せて)もっと理解しやすくなる紙面にせよ。

他に,解法の説明のようなことも考えられます。
Q.2次方程式の解の配置問題で,2次関数のグラフを用いる解法と解と係数の関係を用いる解法がある。それぞれのメリットを述べよ。
Q.(ある問題の解答を見せて)この解答は正しいか。また,もっと良い解法があればそれを示し,それが良いという理由を述べよ。

うーーーん。
やはり,これまでにまったくないタイプの問題だけに,予想が難しいですね^^;

「数学を題材として,答えが1つに定まらない問題を作成せよ。」も問題として成立しそうですね^^

大学から試作問題が発表されれば,当ブログでも紹介します。
※※※




意識・技能や思考力・判断力・表現力




3ヶ月ほど前,次のようなツイートをしました。



ただ見たり聞いたりするより,話し合ったり教えたりする方が記憶に残るそうです。
このことから,通常の授業にアクティブ・ラーニングを取り入れることも考えられそうです。
各大学個別の独自入試対策で初めてアクティブ・ラーニングをするより,何度か経験しておいた方がスムーズに議論・対話ができるでしょうね。


「教える」ということは,教わる方だけでなく教える方にもメリットがある! 




アクティブ・ラーニングには
・自分一人では思いつかないような他人の意見を聞き,自分の考えを広げる。
・話し合う,教え合うというアウトプットを伴う活動により,ただ見聞きするだけのインプットより強固なものにする。
というメリットがあります。


一方,対話や体験学習をすると,深い学習にはなるが1つの項目に時間がかかるというデメリットもあります。
「答えが1つに定まる問題」は,講義型授業でマスターできることは実証済みです。
この「答えが1つに定まる問題」を含めてすべての学習をアクティブ・ラーニングに移行する必要はないと,個人的には考えております。


アクティブ・ラーニングによる学習時間を確保するため,知識・技能は家でやってくるという「反転授業」というものがあります。
これは大学生や社会人なら可能だと思いますが,高校生の段階では新しい知識・技能の習得は自学では難しいのではないかというのが個人的な感想です。




以下にまとめてみます。


知識・技能と思考力・判断力・表現力・・・講義型授業
※ただし,アクティブ・ラーニングに慣れるため無理のない範囲で取り入れる。入試問題を解くためだけのテクニックを解説していた時間を削り,その時間をアクティブ・ラーニングに充てる。


主体性・多様性・協働性・・・アクティブ・ラーニング




「アクティブ・ラーニング」について,自分なりの意見を書いてみました。
ここまで読んでくださった方のご意見に興味があります。
よろしければコメントをお願いしますm(_ _)m


それでは~


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