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「高校数学」と「アクティブ・ラーニング」のよい関係とは?【共存共栄】

こんにちは。こんばんは。


今回は,「高校数学」に絞って「アクティブ・ラーニング」を考えてみます。
アクティブ・ラーニングをどう取り入れるかを考えることで,各教科の役割・目的を再確認できますね♪




数学は「積み上げ型」教科




指数が分からなければ対数は理解できず,微分が分からなければ積分も理解できません。
これらのように近い項目での「積み上げ」もあれば,幾何の問題で代数の知識が必要だった,という遠く離れた「積み上げ」もあります。


悲しいことですが,数学が苦手・嫌いという人は多いです。
・分からないところが分からない。
・後から挽回することが難しい・できない。
というのは,ほかの教科にはない,数学特有のことではないかと思います。


ところで,「新たな価値を創造する」ためには,「常識を覆す発想」が必要となります。
この「常識」が,現在なぜ「常識」とされているのかを探ることは,数学の勉強と似ていると思いませんか?
「常識」となっていることの中に,当時では常識だが現在は常識とはいえないことがあったとき,それを改善すれば新たな価値が創造されます。


少し前まで連絡を取るときeメールを使っていました。
連絡を取るので,「宛先のメールアドレス」を入力することは当然ですよね。
そこに疑問を抱き,メアドの入力を省略できないかと発明されたのがLINEです。


※※※
LINEは,会話のやり取りがすぐに確認できたり,写真が手軽に送れたり,通話出来たり,スタンプ押せたり・・・
ヒットの要因はほかにもたくさんあります。
※※※


少し話がそれましたね^^;
数学では,間違ったときに「どこで間違ったか」をしっかりと確認しなければいけません。
どこかで勉強が途切れると,その先の勉強にも影響が出ます。


数学では,知識・技能のマスターが重要な要素となります。
この部分は「講義型授業」で,全員がしっかり勉強するのがいいのではないかと思います。




アクティブ・ラーニングで扱う題材




入試問題にチャレンジ【グループ学習】


解答が長い入試問題を,話し合いを通じて正解に導く活動。
一方的に教えられた解答ではなく,自分たちで正解にたどり着いたという体験から解法がより定着する。


データの分析【体験学習】


自分たちで比較するテーマを決め,2つのデータの標準偏差を比較したり,相関係数を計算したりする。
それらを考察すると,あまりパッとしない結果となることが普通だが。。。
もし面白い結果が出れば,そのテーマについてさらに調べる。




主体性・多様性・協働性を伸ばす数学の問題




アクティブ・ラーニングの目的の1つに,対話を通して他者の様々な意見に触れ価値観を広げるということがあります。
・新たな価値を創造する人材を育てる。
・大学入試が「1点刻み」で合否が分かれないようにする。


これらのことから,まず「なぜ数学を勉強するのか?」を考えることが出発点となりそうです。
いろいろ意見が出ると思いますが,「積み上げ型」の教科である数学では「論理的」に物事を考える練習ができます。
途中のどこかで間違えると正解にたどり着けないということは,たとえばパソコンの設定など日々の生活でも体験しますね^^;


数学の勉強の仕方で,「論理的に導く」方がよいか,「解法を丸暗記」する方がよいかという議論があります。
数学を勉強する意味を考えると論理的に導いた方がよさそうですが,解法を丸暗記するやり方が絶対にダメというわけでもなさそうですね。。。


答えのない課題なので,つかみどころがない部分もありますが,数学を題材とした主体性・多様性・協働性を伸ばす問題というものの研究が今後も必要です。




「なぜ数学を勉強するのか?」を考えることは意義があると思いますが,本当に「大学入試で有利になるのか?」という懸念もあります。このあたりのことは次の記事で書きました。
関連記事…「アクティブ・ラーニングって効果あるの?」って,正直思わないではない


ほかに,数学の問題を考えるというタイプのグループ学習では,最終的には1つの答えに向かいますね。
数学が得意な生徒の発言が多く,苦手な生徒は聞いているだけという状況にならないか・・・


アクティブ・ラーニングに真面目に取り組んだ先生・生徒がバカを見るような状況は絶対に避けなければいけません。
以下に,問題点を列挙します。


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・講義を聞くだけの受け身の姿勢では,新たな価値を創造する人材にならない。
・2020年からの各大学独自の入試問題がどうなるかわからないため,アクティブ・ラーニングが必要かどうか判断できない。
 →はっきりと必要と分からなければ積極的な議論にはならないかもしれないという懸念がある。
 →入試問題によっては,真面目にアクティブ・ラーニングに取り組んだ学校がバカを見る懸念がある。
・グループ学習では,数学の問題を題材にすると多様な意見にはならない。
 →数学が好きな生徒は伸び,嫌い生徒はさらに嫌いになるという懸念がある。


解決のためにコメントください! 議論を重ねないとあっという間に2020年が来てしまいます,やばい!


問題点をクリアにしないと,前回の「ゆとり教育」と同様に絵に描いた餅となる懸念があります。
ネックは大学入試問題ですね。
議論を促して,多様な価値観を養う教育に転換しましょう!


それでは~


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