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高校数学におけるアクティブ・ラーニングを補助する教材を考える

こんにちは。こんばんは。


2020年の大学入試が変わることに伴い,アクティブ・ラーニングが注目されています。
当ブログでも,あれやこれやと書いてきました。
関連記事・・・「2020年から大学入試ってどう変わるの?」を,5分で説明できるようになる記事
    ・・・【高校数学】アクティブ・ラーニングの具体的な問題点


記事を書いてきたことにより,だいぶ輪郭が見えてきました。
私個人の意見ですが,2020年の大学入試が変わることにより高校数学の授業がどう変わるのかまとめてみます。


・社会情勢を反映し,「受け身だけの授業」から脱却する。
・大学入試も知識の多さの競争から脱却し,「考え方」にフォーカスする。


これらのことから,アクティブ・ラーニングを導入することになります。
ただし,アクティブ・ラーニング(議論)のもととなる知識・技能は講義型授業で習得します。




2020年の大学入試が変わるというのは,具体的には次のテストを受けることになります。
【高校2年】高等学校基礎学力テスト(仮称)
【高校3年】大学入学希望者学力評価テスト(仮称)
【高校3年】各大学個別の独自入試


高校数学で新たに学習することもかなりのボリュームがあるため,高2の基礎学力テストを受けるまでは講義型授業がメインで進むことが予想されます。
高校1,2年時のアクティブ・ラーニングは,議論をしてさまざまな意見をぶつけることが目的ではなく,議論する練習という位置づけと考えてよさそうです。


高校3年からは,センター試験が廃止となり新しくなった評価テストや独自入試を突破するため,本格的にアクティブ・ラーニングに取り組むことになります。


整理すると,次のようになるというのが私の意見です。
【高校1,2年】(メイン)講義型授業+アクティブ・ラーニング(スパイス的な位置づけ)
【高校3年】(メイン)アクティブ・ラーニング+講義型授業(数学Ⅲ・Cなど,必要な生徒のみ)


さてさて,ここからが本題です。


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数学の問題を題材としたアクティブ・ラーニングのためのプリント




アクティブ・ラーニングには次の2種類があります。


1.体験学習や教え合いによるアクティブ・ラーニング
→見る・聞く・書く以外に,「体を動かす」「教える」などの活動をプラスして,学習項目をより深く理解する。


2.話し合いによるアクティブ・ラーニング
→答えが1つに定まらない問題に,様々な角度からアプローチする活動。主体性・多様性・協働性を伸ばす。


高校1,2年では,まず1.のアクティブ・ラーニングに取り組むことが考えられます。


これは議論の練習という位置づけでもあるため,数学の少し難しい問題をグループで考える活動などが考えられます。
ただ教えられた解法を覚えるのではなく,自分たちで解法を探す活動は刺激的なものになるでしょう。


何でもそうですが,やはりこれにもメリット・デメリットがありそうです。
・解法を発言した生徒にとっては,ただ聞くだけの授業より何倍もの学習効果がある。
・数学が得意な生徒がよく発言し,苦手な生徒はあまり発言しないかもしれない。
・数学では正解・不正解がはっきりしているため,間違った発言を避けるため活発な議論になりにくいかもしれない。


このあたりを解消するため,課題の選定,グループのメンバーの分け方などが先生の腕の見せ所となりそうです。
文科省が指導実践例を作成するらしいので,要チェックですね!


ここで,鹿児島県の高校の数学の教諭である山崎先生が運営しているサイト『なんちな』の「数学牧場」という教材をご紹介します。


各テーマごとにB4サイズのプリント1枚でまとめられています。
こちらはアクティブ・ラーニング用ではなく個人学習用に作成されているため,グループ学習用にアレンジが必要だと思いますが,このようなプリントがあればアクティブ・ラーニングが進めやすいのではないかと思います。




答えが1つに定まらない問題を題材としたアクティブ・ラーニングのための教材




答えが1つに定まらない問題とは,例えば「なぜ数学を勉強するのか?」といったタイプの問題です。


2020年の各大学個別の独自入試ではこのような問題が出題されるそうです。
このような問題に対して,自分で伝えたい要点をまとめ回答する力が試されるようになるとのことです。
これには自分の考えを分かりやすく伝える技術を磨くアクティブ・ラーニングが不可欠です。


石川一郎著『2020年の大学入試問題』にいくつか出題例が出ています。
こちらは「プリントに学習内容をまとめる」というやり方は合わないかもしれません。
まずはどんな問題が出題されるのかを調べて,その回答例をいくつかまとめたものがあった方がスムーズに考えることができるかもしれません。
やはり,まったく自由に考えることは非常に難しく,ある程度指針が欲しいところです。


この回答例を覚えるのは大学入試改革の主旨に反しているので,大学の問題作成者にも工夫が必要となりそうです。


本を読んだり,話し合いをしたりして自分の考えを広げることで,「新たな価値を創造する」ことにつながるでしょう!
これをサポートする教材は,今後の検討課題です。
各大学の動向にも注目ですね!


それでは~


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