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中原淳編著『アクティブ・ラーナーを育てる高校』を紹介します!

こんにちは。こんばんは。


本書は「学びラボ」を主宰している東大の中原淳准教授の編著書です。
高校の管理職の先生方に向けて,アクティブ・ラーニングをうまく活用するにはどうすればよいか?
ということをテーマに書かれています。



もちろん,高校教育関係者すべてのみなさんに役に立つ本です!
それでは中身を見てみましょう~


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1 なぜ,今,高校でアクティブ・ラーニングなのか




最初の章ですが,本書のハイライトです^^
著者の中原准教授と花巻北高校の校長である下町先生との対談が載っています。
これが,本書で一番面白かったです!


やはり,単に「やれ!」といっても人は動かない。。。
そこで,下町校長はどのように働きかけたか,詳細に書かれています。



下町
職員会議の場で,いきなり管理職から「こういうことをしましょう」とはしませんでしたね。
それはやはり,先生方のやる気を削ぐことが多いと思います。
ですから,まずは校長と副校長である私とで原案を作り,関係する主任等と調整を諮ってから職員会議に出しました。


(中略)


すると,多くの先生は「参加型授業って何?」という疑問を持っておられたし,中には「進学指導に集中したい。参加型授業なんて絶対にノー」と思っている先生がいることも分かりました。
そうした様子をしっかり見て,その後の次の一手を考えたということはありました。


中原
先生のお話をうかがっていると,まさに組織変革論そのものです。
多くの組織変革のきっかけになるのは「組織や事業維持の困難さ」です。それに対しては,経営陣から緩やかな形で「変革のビジョン」が示されます。その後,管理職を中心に「コアとなる変革推進組織」をつくりながら,緩やかに合意を得ていく。
そのために,じっくりと現場の様子を観察する…。この一連のプロセスはお手本のようでもありますが,組織変革論でいわれるプロセスそのものです。


中原淳編著『アクティブ・ラーナーを育てる高校』

地道にやるしかないんですよね~^^;
正しいと思ったことを,地道に粘り強く続ける・・・。
何かを成し遂げるということは,どんなことでも通じるものがありますね。




5 学びを考えるためのキーワード10




最後の5章にはキーワードがまとめられていて,次期指導要領や高大接続改革を手っ取り早くつかめるようになっています。
以下は,扱っているキーワードです。



①アクティブ・ラーニング
②21世紀型スキル
③高大接続
④参加型学習
⑤合教科
⑥チーム学校
⑦カリキュラム・マネジメント
⑧経験学習
⑨リフレクション
⑩パフォーマンス評価



中原淳編著『アクティブ・ラーナーを育てる高校』

グループ,クラス,学年,学校…
組織としてどのように取り組み,組織としてどのような成果を上げるか?
このような視点でアクティブ・ラーニングをとらえることも必要ですね。
対話による深い学びを目的としているのですから。
もちろん,個人の学力アップも必要な視点です。


いずれにしても,アクティブ・ラーニングの成功のカギは,クラスのみんなを,学校のみんなを,地域のみなさんを,日本全体を
「巻き込んでいくこと」
にあるのではないかと思います。
そのため,組織全体でどうなのか?という視点は,やはりとても重要です!


高校教育関係者の方は,ぜひ本書をご覧ください^^
それでは~


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