記事一覧

【読書日記】松尾豊著『人工知能は人間を超えるか』を紹介します。【序章~第3章】

こんにちは。こんばんは。


突然ですが,人工知能(AI)って,不気味じゃないですか??
将来,人工知能によって多くの職業がなくなる!
という本や雑誌,テレビを見かけませんか?


私は,将棋のソフトがプロに勝ったあたりから,「人工知能って,本当にすごいんだ!」
と思い始めました。「これは,うかうかしていられないぞ^^;」と。
みなさんは,いかがでしょうか?


まずは,知ることから始めましょう~
松尾豊著『人工知能は人間を超えるか』を紹介します。



私の買った本の帯には
「5万部の大ヒット!」
と書かれており,この分野では異例のヒット作のようです。
やはり売れている本だけあって,文章も読みやすく内容を理解しやすかったです。


本書の副題は,
~ディープラーニングの先にあるもの~
となっています。
著者の松尾准教授(←東大!)は,ディープラーニングの出現で人工知能の性能が飛躍的にアップしたと述べています。


現在の人工知能はどんな感じで,これからどうなるのか?
263ページとやや厚めの本ですが,大まかにつかむには最適の1冊です!


序章,第1~6章,終章の全8章構成となっています。
当記事では,序章~第3章についての紹介を書き,次の記事で第4章~終章の紹介を書きます。
ちょうど「これまでのAI」と「これからのAI」という風に分かれています。




それでは,中身を見ていきましょう~


header-915119_640.jpg


序章 広がる人工知能-人工知能は人類を滅ぼすか




この章は,人工知能を取り巻く話題の紹介や,本書のこの後のあらすじなどで,まさに『序章』という内容です。


本書の内容からはそれますが,著者の松尾先生は人工知能学会誌の編集長を経験されたそうなのですが,その経験からか,本書の『序章』を読むとワクワクします^^
知りたい内容がコンパクトにまとめられており,この後の進行が説明されていますので,無理なく・楽しく完読できます。
小難しい内容を,分かりやすく・楽しく伝える方法も,本書から学べます。




第1章 人工知能とは何か-専門家と世間の認識のズレ




ここでは,タイトルにもあるように「人工知能とは何か?」ということが,かなり深く書かれています。
人工知能の専門家によって書かれた本であるため,ここまで根本的なことから掘り下げてくれています。
ある意味,この章が本書の真骨頂といってよいでしょう。


ここまで丁寧に書かれているため,厚くなっているといえます。
しかし,やはり人工知能について知りたいのであれば,一度は読んでおきたい内容です。
単に性能のいい機械が人工知能ではないということが理解できます。




第2章 「推論」と「探索」の時代-第1次AIブーム




この章では,第1次AIブームを振り返りながら,人工知能の研究の歴史をみることができます。
人工知能と,データ量(インターネットの普及)は切っても切れない関係です。
現在の人工知能の進化は,データ量が莫大になったことと関係しています。


第1次AIブームのときは,まだそれほどデータ量はありませんでした。
そこで,もし莫大なデータがあれば人工知能ではどんなことができ,どんなことが難しいのかが調べられました。
このとき可能だと考えられたものが,莫大なデータ量を背景に最近実現されてきました。



人工知能研究は,これまで「ブーム」と「冬の時代」を繰り返してきた。


第1次AIブームは1950年代後半~1960年代。
コンピュータで「推論・探索」をすることで特定の問題を解く研究が進んだ。
しかし,いわゆる「トイ・プロブレム(おもちゃの問題)」は解けても,複雑な現実の問題は解けないことが明らかになった結果,ブームは急速に冷め,1970年代には人工知能研究は冬の時代を迎えた。


(中略)


たとえば,ある人が病気になったときに,どんな治療法があるのか。
あるいは,ある会社がこれから伸びていくにはどういう製品を開発したらいいかといった,私たちが普段直面するような本当に解きたい問題は全然解けない。


(中略)


難解な定理を証明するとか,チェスで勝利するといった高度に専門的な内容は,コンピュータにとっては意外に簡単だった。
しかし,現実の問題は難しかった。
人間の知能をコンピュータで実現することの奥深さが分かったのが,第1次AIブームであった。


松尾豊著『人工知能は人間を超えるか』



第3章 「知識」を入れると賢くなる-第2次AIブーム





第2次AIブームを支えたのは「知識」である。
たとえば,お医者さんの代わりをしようと思えば,「病気に関するたくさんの知識」をコンピュータに入れておけばよい。
弁護士の代わりをしようと思えば,「法律に関するたくさんの知識」を入れておけばよい。


そうすると,迷路を解くというおもちゃの問題ではなく,病気の診断をしたり,判例に従った法律の解釈をしたりという現実の問題を解くことができる。
これは確実に賢くなりそうに思えるし,また実用的にも使えそうだ!


松尾豊著『人工知能は人間を超えるか』

ということで,「知識」の入力によってAIを進化させようという試みがなされました。
これは労力や時間が掛かりますが,データは蓄積されるので確実に前進します。


が,ここでも壁にぶち当たります。
それは,人間の「常識」です。


「病気に関するたくさんの知識」を入れる際,人間の手や足は2本あって,肺は2個あって,心臓は1個で,,,といったデータも必要です。
「法律に関するたくさんの知識」を入れる際,どんなことが人間にとって罰になるのか?などの,普通の人ならすぐにわかることもコンピュータに入力する必要があります。


機械の翻訳,記事生成,会話においてどうもしっくりこないのは,人間が常識で補っている部分が少なからずあるということが分かってきました。
知識を入力する方法も限界が見えてしまい,第2次AIブームも冷めてしまいます。




以上で,序章~第3章までの紹介を終わります。
人工知能についての背景の整理したのが第3章までといえます。


第4章以降は次の記事で書きます。
ディープラーニングによるダイナミックなブレークスルー!
人工知能の進化によって,これからどうなってしまうのか?
といった内容で,本書のメインパートです。


それでは~


記事のタイトルとURL をコピーする!

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

うき

Author:うき
数学好きの会社員です。

サイトのプロフィールはこちら

ブログで「数学は楽しい」,「数学は役に立つ」といった記事を更新しています。
数学が「苦手・嫌い」な人が,
「好き」になることをお手伝い!

ホームページ
「【高校数学】例題&問題集」
にて,教科書レベルの教材を無料公開しています。
現在の網羅率:数学Ⅰ-100%
       数学A-100%
       数学Ⅱ-66%
       数学B-100%
       数学Ⅲ-0%

こちらの記事で,高校数学関連サイトを紹介しています。
関連記事・・・【一目瞭然】高校数学関連サイトを一挙に紹介!


当サイトはリンクフリーです。
また,引用元を明記していただければ,記事の部分的な引用も自由にしてください!

当サイトでも公開されている記事についてリンクを張らせていただいたり,引用元を明記して記事を部分的に引用させていただくことがあります。
ご連絡いただければ,リンクや引用は削除いたします。



follow us in feedly

Amazon.co.jpアソシエイト


書評はこちら

いつも中途半端になってしまう人向けです。 ガンバリが足りないのではなく,しなくてもいいことをしているのでは? 本当にやりたいことがみつかる1冊です。


関連記事はこちら

数学の問題の解法が教えたいのではなく,しっかりと本質を理解させたい人向けの1冊。