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【読書日記】結城浩著『数学文章作法(さくほう) 基礎編』を紹介します。【はじめに~第2章】

こんにちは。こんばんは。


『数学ガール』の著者としておなじみの,結城浩氏の著書『数学文章作法(さくほう) 基礎編』を紹介します。
私は恥ずかしながら『数学ガール』は未読で,本書が結城氏の著書の1冊目となります。


まだ未読の私が言うのもなんですが,『数学ガール』は中学生・高校生に強くオススメします!
ツイッターのタイムラインで,「数学ガールおもしろかった・勉強になった。」というのをよく見ます。
と同時に,「学生のうちに読んでおけばよかった。。。」というのもよく見かけます。


本書『数学文章作法(さくほう) 基礎編』では,「正確で分かりやすい文章」を書くための心がまえ・テクニックを紹介してくださっています。
『数学ガール』はこの数学文章作法にのっとって書かれているため,正確で分かりやすいのでしょう。


WEBで数学の問題を公開している私にとって,ものすご~~~くタメになる1冊でした!


ツイッターで,クライアントから文章を評価されるのは『数学文章作法』を何度も読み返しているからだ,というプロのライターさんのツイートを見かけました。
プロのバイブルとなっている本書。
数式を使う・使わないに関わらず,何らかの形で文章を書いているすべての人にオススメします!



私も,まがりなりにも数式交じりの文章(問題+解答)を書き公開しているので,実体験を交えながら本書を紹介したいと思います。
それでは,中身を見ていきましょう~


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はじめに ~考えを正確に伝えるには~




さっそくですが,私がいつも追い求めていることについて,次のように書かれていました。



世の中にはたくさんの文章があります。
正確であるからといって読みやすいとは限りませんし,読みやすいからといって正確であるとも限りません。
私はいつも,正確で読みやすい文章を書きたいと思っていました。


私は文章を書く「権威」としてではなく「現役の執筆者」として本書を書こうと思います。
私自身,ここに書かれていることを日々の執筆で実践し,読者のために正確で読みやすい文章を書こうと努力しています。
本書『数学文章作法』は,私がこれまで技術書や数学書の執筆で学んだことを文章にまとめたものといえるでしょう。


結城浩著『数学文章作法(さくほう) 基礎編』

文章を書いている方は,上のようなことを思っていませんか?
私は本書を読み終えましたが,「分かりやすいとはどういうことか?」ということを再確認した気分です。
薄くて読みやすい本ですが,重要な内容がギュッと詰まった良書です!


『数学ガール』は今もなお売れ続けている,超ロングセラーの本です。
結局,正確で読みやすいものが,ずっと読まれ続けるのでしょう。
当ブログも,そんな「正確で読みやすい」記事ばかりにしたいな~,と思います^^;


次の章からは,特に印象に残った部分をクローズアップして取り上げたいと思います。
まさに,「読書日記」の内容です。




第1章 読者




なぜ,私は文章を書くのでしょうか?
それは,私の考えを読者に伝えるためです。
文章を書くということと読者は,切っても切れない関係です。


第1章は,文章を書くという行為の根源にある「読者」について書かれています。
書き手は《読者のことを考える》という原則のもと文章を書きましょうと,著者は主張しています。
書き手の考えが読者に伝われば,それはよい文章といえます。
そのことから,《読者のことを考える》を原則にすることは,考えてみれば当然のように思えます。


これがなかなか難しいんですよね~^^;
対象としている読者,例えば基礎をしっかり固めたいという意向の読者に対して,通常は基本問題とその解説を書きます。
しかし,面白い入試問題があると,対象としている読者には難しいけど,つい紹介してしまう。。。
ということは,ありがちです^^;


このように,《読者のことを考える》ということは,当然のようでも常に意識しておく必要があります。
私も含めて,書き手のみなさん!
肝に銘じておきましょう^^




それでは,ここで一区切りして,読者の立場で本を見てみましょう。
ここでは,特に数学の問題集について考えてみます。


本というのは,基本的に《読者のことを考える》という原則のもと書かれています。
そこであなたが手にした問題集が分かりやすい・読みやすいということであれば,それを使い続けてください。
対象となる読者が,あなたのような層を想定して書かれた本だからです。


もし,分かりにくい・読みづらいということであれば,思い切って違う問題集を探しましょう。
それは,あなたとは違う層を想定して書かれているので,易しすぎる・または難しすぎるのです。
それをガマンして使うことは,時間の損失になります。


問題集を選ぶポイントとしては
・載っている問題
・解答・解説
の2つを見ればよいでしょう。


載っている問題が易しすぎないか?難しすぎないか?
また,基本問題が多すぎないか?少なすぎないか?
応用問題の量はどうか?
きっちり基本が身に付いて,適度に応用問題に取り組めるような,自分の歩幅にあった問題集があるはずです。


また,解答・解説が丁寧すぎないか?説明が言葉足らずで読みにくくないか?
解答・解説は特に重要なポイントです。
自分に合っていない問題は,最悪飛ばせばいいのですが,解説はそうはいきません。


解説こそ,ある層の読者を想定して書かれているはずなので,分かりにくいと思ったら即座に変えるべきです。
一概には言えませんが,文と数式ばかりの解説より,図や表が多く載っている方が,読者のことを考えていることでしょう。


以上は,《読者をことを考える》ということを,問題集選びに応用してみようという提案でした。


もちろん,ある程度がんばらないと理解できない面はあります。
そうは言っても,自分に合っていない問題集をがんばって進める労力は大きいです。
努力が足りないのか?自分に合っていないのか?
という判断は難しいですね^^;


一般的に,図や表が多い解説は,読者の理解を助けようと考えて書かれています。
図や表が多い問題集とその解説を使っているのなら,「自分にこの問題集は合っていないのでは?」と思っても,もう少しだけがんばって使ってみてください。
解説がそっけないな~と思う問題集を使っていて,「進めるのが大変(´;ω;`) 努力が足りないのかな~;;」と思ったら,問題集を変えることも考えてみてください。


適切に階段を上っていけば,数学が楽しいと思うと,私は信じています。
どこかでつまづくのはある程度仕方ないとして,転んだ人を起こしてあげる機会が増えればいいな~と思います。
自分に合っていない問題集を使ったことで,数学が嫌いになるということがなくなってほしいな~と思う今日この頃です。




第2章 基本




読みやすい文章というのは,決まった形があります。
適切なタイトル,タイトルにあった内容であること,適切な文章量・・・


このように,いくつかチェックポイントを決めることでも《正確で読みやすい文章》が書けます。
当然ながら,そのような文章は《読者のことを考え》た文章でもあります。


本書『数学文章作法(さくほう) 基礎編』では,各章の初めにこの章では何について書かれているかが宣言され,章の最後で学んだことがまとめられています。
このような宣言・まとめがあることで,読者は心構えと達成感を得ることができ,この本を読んでよかったな~と思うはずです^^
基本を徹底することも,《正確で読みやすい文章》につながります。


いろんな書き手がいて,いろんなテーマがあるのに,《正確で読みやすい文章》には決まった形があるというのは,面白い現象です。
スポーツや武道で,「基本の構え」がよく似ていることに通じるものがあるかもしれません。
球技や格闘技で,相手の攻撃を迎え撃つ・あるいは受け流すため,腰を落として足の親指(母指球)に体重を乗せて,瞬時に反応できるように構えます。


料理もおいしくするための基本的な考え方・動作がありますよね。
基本を徹底するとうまくいく。その,「基本を徹底する」ことが,実は一番難しい。。。
そのようなことはたくさんあり,文章を書くということにも守るべき基本がある,ということを教えてくれる章でした。




当記事は,この辺りでいったん終わります。
次は第3章~の「読書日記」です。


はじめにでは・・・正確だけでもダメ,分かりやすいだけでもダメ,《正確で読みやすい文章》がよい文章。
第1章・・・文章を書く上で《読者をことを考える》ことが最も重要。《読者をことを考える》は,自分に合った本探しにも応用できる。
第2章・・・基本を徹底するということは,全てに通じる考え方である。


本書は,多くの示唆を与えてくれる良書です。
文庫の中でも薄い部類に入り,気軽に読めますが,多くの気付きがあります!
文章を書く人には,強くオススメします!


それでは~


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