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【新指導要領】主体的・対話的で深い学びの,「対話的」って,何?

こんにちは。こんばんは。


前回は「主体的」について考えてみました。
関連記事・・・【新指導要領】主体的・対話的で深い学びの,「主体的」って,何?


今回は「対話的」について考えてみたいと思います。
モクモクと一人で勉強するのではなく,みんなでワイワイと学習する。。。
そんなイメージを持ちますね。


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なぜ,「対話的」が指導要領に入るの?




指導要領に「対話的」という文言が入ったのは,AI(人工知能)の存在があると考えられます。
20●●年には,人間の仕事の大半をAIが担う,といった本や記事をよく目にするようになりました。
現在の職業の××%はなくなる! といった衝撃的な内容のものもあります。


AIの性能が上がっており,
・「プログラミング通りに動けばよい仕事」
・「大量のデータに基づいて客観的に判断する仕事」
は,全部,または一部を今後AIが担うようになるかもしれません。


※※※
「重大なことを人に伝える」,「親切に説明する」
という行為は人間が勝るので,知識・データ部分はAIを利用し,人間同士の方がよい部分は人間が担う・・・
というような役割分担が進むかもしれません。
※※※


最近,AIがよく話題の上るようになったのは,ディープラーニングという技術のためです。
ディープラーニングは,人間が何かを規定するのではなく,コンピュータ自身が学習を深めることです。
例えば,猫の画像を大量にインプットすればコンピュータ自身が猫の特徴を見出し,高い精度で猫かどうか区別できるようになります。


※※※
「ディープラーニング」で検索すれば,ウィキペディアなどが出てきます。
ウェブの情報は割と専門的な内容,難しい内容のものが多いです。
AI(人工知能)について,じっくりと詳しく知りたいという人に,次の本をおススメします。

※※※


AI(人工知能)を応用すると
・人間より完璧に部屋を掃除する
・人間より安全に自動車を運転する
・人間より詳細に人物を特定する
など,いろいろな場面で活用されることが予想されます。現在でも実際に活用されているものもありますね。


技術の進歩によって職業がなくなることは,これまでにもありました。
例えば,自動車の発明による,飛脚,人力車(観光用は残っている)などです。
AIによって職業がなくなることが人類史上初!というわけではありません。


新たな技術によって,なくなる職業もあれば新たに誕生する職業もあります。
最近では世の中への情報発信が手軽になったことにより,YouTuberという職業が誕生しています。


AIがこれから担うのは,「プログラミングや大量のデータに基づいて客観的に判断し,正確に・半永久的に作業する」ことです。
これによって単純作業が減ることから,休みが増えるだろう(例えば週休三日になるかも?!)という予想もあります。


これからは人間対人間の仕事が重要視されるようになるでしょう。
AIの社会進出により,やるべき仕事が人間対人間の仕事ばかりになるかもしれません。
このことから,学校に在籍しているうちから「対話的」に物事を進めることに慣れておきましょう,ということで「対話的」が指導要領に入るようになりました。


他にも,交通や通信環境のさらなる進歩によって,さらに国際化が進むことでしょう。
ずっと日本にいると,いちいち確認しなくても当たり前だから,わざわざ対話をして確認しないということがあります。
しかし,国際社会ではいわゆる"常識"は通用しません。
このようなことからも,「対話」の重要性は増しています。




生徒同士の対話




「主体的・対話的で深い学び」って何?
と考えたとき,真っ先に生徒同士で問題を解決する場面が浮かんできます。
皆さんはいかがでしょうか?


協力して問題を解決することは,これから必要となる力が養成できますね。
これは授業を設計する先生の力量が成否を分けると考えられます。
・難しすぎず易しすぎない,絶妙な課題
・生徒が活動しやすい環境づくり
・生徒同士の衝突などのトラブル解決


生徒同士の対話には,先生の事前準備が不可欠です。
こういう事情がありながら,次期指導要領において学習項目を減らすことはしないとのことです。


部活動のアウトソーシング(外部委託)など,先生の業務量が増えすぎないような対策が必要です。
「対話的」な学習の実現は,地域・社会全体に関わる問題でもあります。
学校と地域・社会の対話という側面もありますね。




あなたが生徒さんなら,先生の用意してくれた授業で友達と課題解決に一生懸命取り組んでください。
性格の合う人,合わない人がいることでしょう。
苦手な人と課題に挑戦しなければいけない場面があるかもしれません。


いろんな人とうまく距離をとりながら協力して課題を解決することは,必ず将来の役に立ちます。
嫌われたと感じることや,意見がまとまらないこともあるでしょう。
数学などの教科の勉強とはまた違う難しさがありますね。


どうしても我慢ができなくなったときは,先生に相談してください。
相手の意見と自分の意見を,ここまでは我慢できるというギリギリのラインで調整することは,社会に出ればたくさんあります。
対話的な学習は,社会に出て仕事をするときの練習という側面もありますので,頑張ってください。




先生と生徒の対話 ~これまでにも対話的な学習はあった~




これは,「学校」が誕生したときから行われてきたことです。
いい先生にめぐり合った生徒は,対話的で深い学びが可能でした。


今のままでも十分優秀な人材が育っている,大きく変える必要はない!
と主張している人は,変えることのメリットとデメリットを考えてのことだと思いますが,先生と生徒の対話が減ることを懸念しているのではないでしょうか。


今は,学習相談から進路相談・人生相談まで,先生の役割は大きいです。
これが
・学習相談は・・・生徒同士で解決するようになる
・進路相談は・・・情報がオープンになることで先生に相談する以外の選択肢も出てくる
というようにシフトし,先生は生徒のこれからの人生についての相談に乗ることが多くなるかもしれません。


AIの影響などで社会が大きく変わり,教育も大きく変わろうとしています。
そんな中,先生の役割も徐々に変わっていくことでしょう。
学校という場の役割も変わっていき,もしかしたら「学校」はなくなるかもしれない,という予想もあります。


存続する限りこれからも学校では,先生と生徒の対話が軸となっていくことでしょう。
これまでの学習が「対話的」ではなかった,という認識は誤りです。
友達に聞けないことでも先生なら聞ける,ということは今後も変わらないはずです。
先生との対話も,引き続き重要ですね。




数学との対話




ここからは,高校数学に限定した話になります。


数学は,客観的な真実が存在します。
教科書「を」教えるのではなく,教科書「で」教える
教科であると言われることがあります。


先生が間違ったことを言った場合は,堂々と間違いが指摘できます。
指導者泣かせな側面もありますね。


問題に対する解答は,質問に対する応答,つまり対話のようなものです。
数学は特に,対話的な教科であると言えるでしょう。


私個人の考えでは,大学入試における数学の最終的な勉強に人との対話は必要ないと思っています。
図書館やカフェでモクモクと問題を解いている光景を目にすることがありますが,一番伸びる勉強法だと考えます。
ここも,今までのやり方を変える必要はない,という部分ですね。




先生との対話や,数学との対話はこれまでにもありました。
これまでの学習に対話的な学習を加えるが,ガラッと変える必要はない,というのが私の考えです。


「対話的」な学習が加えられる背景を,しっかりと押さえておけば主体的に取り組めるのではないでしょうか。


今後も,次期指導要領,高大接続改革についての情報発信をしていきたいと思います。
また,当ブログの記事についてご意見をお寄せいただければ幸いです^^
これまでの記事もリライトをして,より良い情報にしていきたいと思います。


それでは~


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