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余分な思考をそぎ落とし,核の部分のみ抽出する ~記憶への定着についての考察~

こんにちは。こんばんは。


今回の記事は,記憶・理解についてです。
カテゴリを『アクティブ・ラーニング』にしていますが,タイトルと合っていないと思いましたか?
読み進めるとつながってきますので,しばらくお付き合い願いますm(_ _)m


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ツイッターにおいて
[きれいなノートをとることと成績(理解度)]
について,議論されていました。
見掛けた人もいるかもしれませんね。


以下,関連するツイートを貼っていきます。
ご本人の要望があれば削除しますので,ご連絡くださいm(_ _)m






どうやら,きれいなノートをとることと理解することは,そんなに関連はなさそうです。
では,どうすれば記憶に残るノートになるのでしょうか。
学習効果が高い勉強とはどのようなものか,考えてみましょう~




記憶に定着させるには




考える


昨日,テレビを見ていて,あるいは本を読んでいて,ふと考えたことを覚えていますか?
昨日,誰かと話した内容を覚えていますか?
昨日,ノートや手帳に書いたこと,あるいはスマホのメモ帳やスケジュール帳に入力したことを覚えていますか?


下の方が,より覚えているのではないでしょうか。


頭の中の考えは,かなり膨大な量です。
この芸人さん面白いな,あのタレントさんオシャレだな,そういえばのどが渇いたな,明日までにアレを仕上げておかないと,,,
と,絶えず何かしら考えていますよね。


その中から,思い出したいことだけをピックアップするのは大変ですね。
頭の中で考えたことは,いくらしっかりと覚えておこうと思っても記憶に定着させることは難しいです。


整理する・メモする


そこで,覚えておきたいことはメモをします。
「書く」という行為自体が,絶えず考えていることの中から必要なものをピックアップする作業になっています。
もちろん,書いたものを見返すことで覚えておきたいことを思い出すことができますね。


意外に思われるかもしれませんが,何かを書いているうちに
「あ,自分はこういうことを考えていたんだ!」
と気付くことがあります。


自分の考えていることなのに,書いてみて初めて気付くというのは不思議な気がしますね。
でも,これ,よくあります。


何か考え事をしていてモヤモヤするときは,書き出してみることをおススメします^^
書き出して,書いたものを眺めていると,次にすることが見えてくると思います。
心配事を解決する方法として試してみてください。


さて,話をもとに戻します。「書く」ということは,
・考えの整理
・メモを残す(また見たとき思い出す)
というように,2つの記憶に定着させる働きがあります。




「話す」という行為は,記憶に定着させるためというよりは,コミュニケーションを深めることが一番の目的ですね。


とはいえ,膨大な考えの中から話す内容をピックアップしているので,考えを整理していることになります。
考えをすべて口に出すことはほぼ不可能ですが,多くの情報を伝えることができるので,考えの整理では「書く」ことの方が勝ります。


また,話した相手に内容を聞けば答えてくれる場合もあるので,メモといえなくもないですが,これは相手次第ですね。
やはり,覚えておきたい内容は自分で覚えるべきでしょう。
相手に「なんで忘れちゃったの?」と責めるのはお門違いです。


「話す」という行為は,相手に伝える,相手の考えを聞く,,,
といったコミュニケーションに使われるので,話した内容を覚えているかどうかは「書く」ことより重要ではありません。
膨大な考えの中から話す内容をピックアップしているので副作用的によく覚えている,という感じでしょう。
相手がどのようなリアクションをしたのかはよく覚えていますね。それこそがコミュニケーションなので。


「考える」→「話す」→「書く」
という順で,より深く覚えているのではないかと思いますが,みなさんはいかがでしょうか。




勉強と,「書く」ことの関係




物事を理解するための第一歩は,記憶です。
記憶して再現を繰り返すことで身に付き,理解できます。


記憶につながる,「書く」ことについて考えてみましょう~


学生さん,あるいは学生だった皆さん,授業中黒板の内容をノートに書きましたよね。
しかし,不思議とノートに書いたことは覚えていません(泣)
上記のメモを「書く」ことと,黒板の内容をノートに「書く」ことは何が違うのでしょうか。


先生の話した内容で「あ,これは重要そうだな」と思ってメモしたことは,しっかりと記憶に残っていたりしないでしょうか。
社会人の方は,会議中にしたメモを思い浮かべてください。
自分で情報を整理したアウトプットは,記憶に定着しやすいと言えそうです。


これは,冒頭に貼ったツイートと関連します。


ただ作業として書いただけでは,記憶に残らないようです。
自分の頭でしっかりと考え,その膨大な考えの中からピックアップして書くことで記憶に残ります。


スポーツでも同じようなとことが言えますね。
ただ何となくしている反復練習では,あまり上達しません。
体を動かせば基礎体力が向上するので,そういった意味で体を動かすメリットはありますが。


授業中,単にぼ~っとしているだけより黒板をノートに写す方が勉強になります。
画像として少しは記憶に残ります。
しかし,きれいにノートをとっても,あまり理解に結び付かないというのは厳しい現実ですね(´;ω;`)


スポーツも勉強も継続は力なり,淡々と作業できることも一種の才能と言えるでしょう。
何かしらの技術が向上することは間違いありません。
単にやるよりも,考えてやる方が身に付く。。。というのは実感として正しそうですね。




勉強と,「話す」ことの関係




発表


普段はコミュニケーションで使う「話す」ということを,勉強に取り入れるとどうなるでしょうか。
小・中学校では,先生に当てられて質問に答えるということが授業中たくさんあったと思います。私はたくさんあった記憶があります。


実は,勉強に「話す」ということも使われているんですよね。
高校生になると,授業中に「話す」機会がめっきり減った記憶がありますが。


授業中に話したこと(発表したこと)って,結構覚えていませんか。
クラスのみんなに聞かれているというプレッシャーの中,間違えたくないと脳みそをフル回転して答えた思い出があります。
そういう発言は記憶に定着しやすい気がしますね。


対話・討論


ここから,アクティブ・ラーニングと「話す」ことの関係について書いていきたいと思います。
前振りが長かったですね(笑)
幼・小・中・高・大のすべての学校にいえることではありますが,基本的にはここからは高校の話だと思って読んでください。


これまでの講義中心の授業を変えなければ!
ということで,最近アクティブ・ラーニングが注目されています。


具体的に何を変えるかというと,これまで授業での動作は「書く」が中心でした。
これに「話す」を加えることが,これまでとは違うところです。
話すこと・発表することは,上でも書いたように記憶に残りやすく,学習効果が高いです。


単に黒板の内容をノートに写すことから,議論をしたり,教え合ったりすることで学習効果を上げようという狙いです。


ここで注意しておきたいのが,
「しっかりと考えて書くことは,記憶にもよく残る。よい勉強になっている。」
ということです。


しっかりと頭を働かせないで,単なる作業として書くだけ,,,
これが記憶に残らない,学習効果の低い勉強になってしまう原因です。


このことは,当然「話す」ことも同じです。
しっかりと頭を働かせた発言は,のちのちまで記憶に残ります。
一方,あまり考えないで口にしたことは,残念ながら記憶に残らないでしょう。


仲のいい友達や家族とのだらだらとした雑談って,覚えていないことありませんか?
「話す」にも,「書く」と同様にそんな感じのことがあります。


話すことを授業に加えたから,勝手に学習効果が上がる!
・・・なんてことはありません。
いっぱいしゃべったけど,何を勉強したのか忘れた^^;
となってしまっては,せっかくアクティブ・ラーニングを導入した意味がありません。


ある意味では,しっかり考えさせて書かせている授業をしている先生は,スタイルを変える必要はないとも言えます。
斎藤孝先生の著書『新しい学力』でも,現在のよい教育は変える必要はない・残すべきだと書かれています。


時代の流れから,全く変えなくてもよいということでもなさそうです。
人工知能(AI)が現在の仕事の多くを肩代わりするようになります。
そうなったら,自然と人間にしかできない仕事の割合が増えることでしょう。


人間にしかできない仕事とは何か?
それは,
・人間に教える・伝えること
・AIなどのツールをうまく活用し,便利な社会にすること
・新しい発想で人の役に立つものを発明すること
といった,対話や討論が必要な仕事でしょう。


ということで,やはり少しずつ授業にも対話や討論を導入し,これから必要となる能力を養成する必要があるでしょう。
それが各教科の学習に効果的であれば最高ですね。




まとめ




しっかりと頭を働かせたうえでの「書く」,「話す」ことはしっかりと記憶に残ります。
このことを意識するだけでも学習効果は上がるのではないでしょうか。


現在の講義型の授業からアクティブ・ラーニングへ移行する流れは,この「しっかりと頭を働かせる」機会を増やそうという流れとも言えそうです。
基本理念は非の打ちどころのない素晴らしいものだと思います。
格好だけで,学習効果が実は低い,,,とならないように注意する必要がありますが。


これを機に,「書く」ことの学習効果をもう一度見直してみてもよいかもしれません。
話したり,体を動かしたりもいいですが,覚えるためには「書く」ということが最適のような気がします。




最後に




当記事のタイトルは
「余分な思考をそぎ落とし,核の部分のみ抽出する」
です。


「理解する」ということは,生まれてから成長に伴い自然と行っているのですが,実に奥が深いです。


ツイッターをはじめとするSNSが流行しているのは,書いてアウトプットすることで考えが整理できるところかもしれません。
いろいろ考えて,その考えを整理して,外から整理した考えを眺めて軌道修正する。。。
「理解する」ためのツールが社会に受け入れられ広まっているのでしょう。


どのような勉強が学習効果が高いか?
重要なことですが,普段あまり意識しないことかもしれません。
当記事が,考えや行動を変えるきっかけになれば幸いです^^


それでは~


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