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「大学入学共通テスト」【数学】マークシート式問題のモデル問題例

こんにちは。こんばんは。


7月13日に,文部科学省が「「大学入学共通テスト」実施方針」を公表しました。
これを受けて,独立行政法人大学入試センターが下記の資料を公表しました。


「「大学入学共通テスト」マークシート式問題のモデル問題例」及び「第1回、第2回モニター調査実施結果の概要について」


※※※
大学入試センターのWebサイトから,該当ファイルのPDFデータがダウンロードできます。
お手数ですが,当記事からはリンクを張っておりません。
悪しからずご了承くださいm(_ _)m
※※※


以前に,記述式問題のモデル問題例が公表されており,当ブログでも取り上げました。
関連記事…「大学入学共通テスト(仮称)」の数学記述式問題のモデル問題例
以前は(仮称)や(案)が付いていましたが,7/13の公表ではそれらはなくなっています。
つまり,名称や方針が正式に決定しました。


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当記事は,数学のみを抜粋した速報記事です。
数学のマークシート式問題のモデル問題例のみの画像を貼っているので,パッと確認したい人は見てください。
詳しくご覧になりたい人は,上記のPDFを見てください。



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独立行政法人大学入試センターのWebサイトより抜粋


名称や方針は決定しました。次のこともほぼ確定です。
・時期…2020年度(2021年1月頃)から
・解答時間…数学Ⅰ・A:70分,数学Ⅱ・B:60分


また,マークシート式と記述式問題の配点は未決定です。
記述式問題が3問程度ということで,10点~20点程度でしょうか。
これは,このあと実施されるプレテストなどを経て確定することになるでしょう。




問題の雑感




今回のモデル問題例では
・データの分析(数学Ⅰ)が,(1)~(5)の5題
・図形の性質(数学A)が,(1)~(4)の4題
が示されました。


いわゆる,数学の「問題らしい問題」ではなく,日常の場面設定の中で数学の問題に答える形になっています。
問題解決に応用する力までを問いたいという狙いでしょう。
実際,数学の問題として出題された場合は高い正答率の問題が,ほぼ同じ内容で日常の場面設定の中で出題されると正答率がガクンと下がるという調査結果もあります。


データの分析


個人的に,現行のセンター試験の『データの分析』についても「数学のテスト問題としてはどうなんだろう?」と思っています。
分析することを重視しすぎて,値を求める問題が少なすぎるのではないかと思っています。
値を求めることも,方針を立て,必要となる要素を見極め,公式に適切に代入する力が必要であり,軽視してよい部分ではないはずです。


今回のモデル問題例に対しても,現行のセンター試験同様,値を求める問題が少なすぎるので,首をかしげてしまいます。
分析は他教科でもすると思いますが,正しい値を求めることは数学特有の領域ではないでしょうか。


数学の問題として出題された値を求める問題は解けるけど,日常の問題解決に数学の知識が応用できないという調査結果があります。
このことから,数値を求めるだけの問題では不十分ということには賛成です。


今回のモデル問題例では,相関係数のおおよその値を選択する問題と箱ひげ図のおおまかな形を選択する問題で,値を求める考察をします。
大まかな予想のみで正解が選択できるので,実際に公式にデータを代入する必要はありません。
さすがに,ここまで値を求める問題が少ないと計算問題が軽視されることになるのではないでしょうか。


値を求める問題も,それなりに思考力が必要で,電卓があれば解けるものばかりではありません。
・学習した統計量を適切に求められる
・日常の問題解決に数学の知識が応用できる


上の2つのことがバランスよく問えるものが良いと思います。
数学の知識を使う場面を設定しようとすると,若干不自然なシーンになることは仕方ないでしょうね^^;
このことを差し引いても,日常の場面設定の中で問題を考えることは非常に良いことだと思います。


実際の場面で活用するところまで学習すると,理解も深まるでしょう。
ただ,その前段階の計算問題も,もう少し扱ってもいいのではないかという印象です。


引き続き,プレテストなどの続報は要チェックですね!


図形の性質


図形の性質でも,日常の場面設定を意識してか,会話形式で問題が進みます。
数学の問題らしい問題に比べて回りくどい感じがします。
だけど,いろんな場面に応用する力を養うという狙いなので,今後もこの路線で出題されるのでしょう。


(3),(4)の証明に適切なものを当てはめるのは,真っ白な状態で証明を書くより面倒な印象をもちました。
1つ1つ当てはまるかどうか考えているうちに,「むしろ,最初から最後まで書いた方がラク」だと思い始め,それ以降はただただ面倒な気がしてしまいました。


これは思考力を問うことになっているのでしょうか。
どうも,マークシート式には合わないタイプだと思ってしまいます。
自分で書いた方が,選択肢を選ぶよりラクだという問題は変ですよね^^;


扱っている内容も限定的なのが気になります。
もう少し,いろんな要素(接弦定理や方べきの定理など)が問える問題の方が望ましいでしょう。




最後に




単に数学の問題を解くだけではなく,日常の場面設定の中で応用できるようにする,という意図を感じました。
これは,2020年度の「大学入学共通テスト」の本番でも引き継がれるような気がします。
単なる数学の問題に,日常の場面を上乗せするので作成が大変そうですね^^;


今後は,記述式にしろ,今回公表されたマークシート式にしろ,ブラッシュアップしていく時期に突入しました。
活用に力を入れているためか,いわゆる「数学の力」を問う問題が少なくなっている印象をもちました。
難しい必要はありませんが,せめて基本が身に付いているかどうか確認できるような問題が望ましいと思います。


引き続き,大学入学共通テストの情報収集・発信をしていきます。
コメントをいただければ記事に反映させていただきますので,よろしくお願いしますm(_ _)m


それでは~


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