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数学Ⅰ「データの分析」の目的と弱点について

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こんにちは。こんばんは。
高校数学的な「データの分析」ではなく,「データを分析すること」について書いてみます!




「データの分析」の目的は,問題を解くことではなく,まさにデータを分析することです。どの職業でも,自分や会社などが集めたデータを分析することがあると思いますので,その練習として自分で適当なデータを集めて標準偏差や相関係数を求めてみましょう。意外な発見があるかもしれません。


【分析例】


ある会社のある商品の10年間の売上金額のデータがあるとします。


・平均値から,来年の売上金額が予想できると考えられます。
 ※ものによっては,中央値,最頻値を用いて予想した方がよいものもあります。
・標準偏差は,来年の売上金額がどの程度の範囲になるかの判断材料になります。
・相関係数で,売上金額ともう一つの事柄との関係が分かります。例えば,気温が高いとよく売れるといった関係が分かるかもしれません。また,宣伝費をかけても売り上げには関係ないということが分かれば,今の宣伝の方法は変えようということになるかもしれません。


【数学Ⅰ「データの分析」における弱点】


・データが小さいため,「偶然そうなった」という可能性は常にあります。
・統計全般に言えますが,相関がある・ないは分かるが,なぜそのような相関があるのかは別問題です。
・実際の分析では一般的な,大きなデータの処理については,教科書に表計算ソフトの使い方がコラムとして載っているくらいで,本格的に扱う場面はなさそうです。


数学Ⅰのデータの分析は入門編のようなもので,最初から完ぺきに分析する必要なありません。とにかく,やってみることが肝心です。データの分析が得意になれば,将来引っ張りだこの人材になるでしょう。




当ホームページで扱った「データの分析」の例題では,
「カレーライスをよく食べる人は,よく本を読む」
という分析結果を示しています。


このデータはダミーのため,関係性は不明ですが,実際に収集したデータで,一見関連のなさそうな事柄について強い相関関係があるという結果が得られれば,詳しく調査してみても面白いかもしれません。


高度な統計学を用いて,仮にカレーライスをよく食べる人は,よく本を読むということが偶然ではないことが分かったとします。
そのときは,本をもっと読んでほしいと思えば,カレーライスをよく食べさせればよいということになります。この例は,現実では関連はないと思いますが,このような関係を調べた経験が,例えば会社員になった場合で売り上げを伸ばしたいと思ったとき,意外な方法を発見するきっかけになるかもしれません。




【本の紹介】



従来の意思決定の場面では,お偉方の経験と勘で,「よし!やってみよう!」とか,「今はやめておこう」という風に,エイヤっと決められていました。それで,成功すればよいのですが,失敗しても「運が悪かった」となって,次に活きません。


この本は,データの分析は意思決定の際の成功する確率を上げてくれることを,いろいろな事例を挙げて教えてくれます。
また,常識では考えられないような方法でも,とにかくいろいろやってデータを取ることが大切だと主張しています。


例えば,ミシンを売るのにどんな方法があるでしょうか?
「2台買えば1割引き!」というキャンペーンを実施することについて,どのように思われますか?
・・・
・・・
「ミシンは一家に一台あれば十分なのだから,絶対不発に終わるよ(笑)」などと思われたかもしれませんね。


実はこのキャンペーン,,,大成功するのです!


「使いたいな~,欲しいな~,でも高いしな~(泣)」と考えていた人が,このキャンペーンを見て近所の人にミシンの購入を持ちかけて2人で買いに行くということが起こりました。その結果,キャンペーンの前後で売り上げが3倍に上がったそうです。


データの分析の重要性はうすうす気づいていて,「経験と勘から早く脱却したい!」と考えている人は,ぜひ読んでみてください!
統計学(データの分析)が最強の学問であることが,実感できると思います!


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